三歳魚
この魚などは、いわゆる役の揃った魚ですが、画像では判りませんが、尾先が割れています。魚体に幅が出てくれば大変愛らしい魚になると思います。


明け二歳魚
このように尾が丸尾でなければ駄目だと、西川氏はこだわって作出されています。筒伸び傾向であることをそれとなく申し上げると、良く承知されていました。要するにそれだけ丸尾で体型の良いものは残らないということでしょう。


当歳2番仔
まだまだ小さかったですが、平付けの丸尾で今後有望な魚がいました。

西川氏「大坂らんちう」現状と今後の課題

西川氏に幾多の不躾な質問をさせて頂きました。西川氏はそのような質問にも謙虚に耳を傾けてくださいました。以下にまとめてみます。

●現状として、丸尾の固定に腐心している。それを如何に固定するかが課題。
●頭はもっと小さいほうが良い。ナンキンの頭の小さい部分は魅力的だが、交配は考えていない。
●尾筒は伸びているが、現状では黙認している。但し、尾筒に関しては、頭の出ていないらんちゅうとの掛け合わせも今後考慮にいれている。
●上に関連して、幅を出すことを考えている。また、それは飼育である程度カバー出来ると考えている。(腹を出すこと)
●基本的に現時点の魚の系統交配を継続する。
●雑事に追われて、なかなか大坂らんちうの普及には手が回っていない。今後は出来る限り多くの人にこの金魚の存在を知ってもらいたい。

今後の魚がまた楽しみです。ありがとうございました。