有賀氏の言の中で特に印象に残ったことを書き記します。
●六鱗の仔魚の時期は、尾が出来上がっていない。選別時には魚の将来を見通せる経験が必要。つまり、六鱗は和金の派生種であるので、仔魚の時期はまだ4つ尾に近い状態で次第に2枚の尾に開いていく。ここを見誤ると将来性のない魚を残してしまうとのこと。
●魚の将来性と飼い方、飼育技術が伴わないと画像で見る事の出来る見事な開いた尾にはならない。
●目先のある魚が良い魚。上品な魚という意味だと私は解釈しました。
●左右の尾が並行に、そしてしなやかさが出なければいけない。
ハフという六鱗用語を言われていました。因みに長澤氏の本には「ほふ(破風)」と表記されています。同義だと思われます。
●「尾を洗う」と言って、尾の先端の色が抜ける事を嫌うとのことですが、どの魚もしっかり色が入っていて大変美しいと思いました。
●有賀氏はらんちゅう同様に泳ぎを重視されています。動きの悪いこの時期においても十分その品評会コンディション時を想像出来る佇まいでした。
以上、思い付くままに記させていただきました。 |