大坂らんちう四態



大坂らんちう明け三歳
市場に出回っている「大坂らんちう」とはレベルが違います。松井博士の絵図の丸くて平付けの尾を持った魚により近く思われます。
大坂らんちうの特徴は平付けの丸尾、「卵に尾鰭」と形容されます。ナンキンにも似ていますし、らんちゅうにも似ています。肉瘤はありません。
色合いも「模様魚」と呼ばれて厳密に規定があります。この魚のように六鱗の魚が尊ばれたそうです。
この魚は、まだ丸尾にはなっていませんが奇麗な平付けの尾をしています。尾筒も伸びていませんからあと腹が出て幅が出ればかなりの線になるように思われました。


大坂らんちう明け三歳
こちらの魚は画像では判りませんが、尾筒が曲がっています。しかし奇麗な丸尾になっています。背中には色の規定にもあるような「鹿の子」が乗っています。鼻には「鼻ひげ」と言って赤いハナフサが珍重されたそうです。大きさはこのくらいだったようです。


上の二匹の魚
この2匹ともかなり復元は進んでいると素人ながら感じました。私達がイメージしていた魚に近くなっているのではないかと思えます。頭がより小さくなればほぼ復元されたと言っても過言ではないように感じました。

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