遺伝的形質の固定について2

杉野氏の試み


1999年度の杉野氏の遺伝的形質の固定についての画像を頂きました。画像の不鮮明な部分は私の技術の未熟な故ですのでご容赦ください。

杉野氏は、以前よりグッピーの繁殖、遺伝の実験をされるかたわら、早くより金魚にも興味を示され、宇野先生とも面識があるほどの方です。グッピーに関しては、某誌に執筆をされているほどグッピー界では著名な方でもあります。その技術を金魚の遺伝的形質に応用されて、大変示唆に富む試みをされています。

以下に画像とともに杉野氏のコメントをどうぞご覧ください。


画像1:自家産キャリコハナフサ 2歳 雄
赤オランダ花房×キャリコハナフサを交配したF1の中の白のモザイク鱗と普通鱗を交配させたもの。このような白地のキャリコは1匹のみでした。
今年の親候補です。


画像2:大和郡山 中野養魚場産 平成大和 当歳


画像3:大和郡山 中野養魚場産 平成大和 当歳
もともとは錦鯉と金魚の交配種ですが、その中の生殖能力のあるものと金魚を更に交配しており、中野氏曰く「これが金魚だ」。
たいへん興味があるので無理に譲って頂きました


画像4:埼玉県産 花房
この魚も体の赤は2歳以後に出て来ました。
「金魚問答」にあるような鹿の子模様はこういう系統なのかもしれません。
当歳での鹿の子模様は多くの場合、消えてしまうことが多いようです。