創刊号

第二号

第三号 ピーシーズ 「金魚伝承」 2002年〜

書評
 長く噂では金魚雑誌が創刊されると言われながら実現されず、愛好家の間では
もはや望むことすらなくなっていた中、突如美麗なムック形式の季刊が登場
したのには驚かされた。

中身はというと、これまた愛好家を唸らせるディープな取材でその力量は
かなりのものと思われる。編集者と話す機会が何度かあり、編集姿勢にも
共感できる部分が多々あった。

熱帯魚ブームが去った今、出版界が底の浅い熱帯魚にうつつを抜かしている間に
時流は確実に変わり、ないがしろにしていた固定客(いわゆる金魚愛好家)をいかに取り込むかを真剣に
考えなければならなくなったなか、ピーシーズの方向性には賛同せざるをえないであろう。

値段は高いが内容に見合うだけのコンテンツであることは確かだ。
金魚愛好家としてはこれからの発展を願わずにはいられない。